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zoom RSS 水田魚道研究会。

<<   作成日時 : 2005/11/22 23:59   >>

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さて、午後からは、宮城に来た本当の目的、水田魚道研究会の一日目が行なわれました。
ここから参加される専門家の方など新たな参加者も加えて水田魚道の研究会が始まりました。現在、全国各地で水田にもう一度魚を呼び戻すため、水田に魚道をつける取り組みが行なわれています。そこで、各地域で水田魚道を実践されている方やその専門家をあつめて、情報交換をしようというのがこの研究会の目的です。ん?そん中にひとり生態学をやってる奴が混ざってるぞ?まあいいか。

僕の順番は結構遅めでしたので、PowerPointの最終調整(ネタ仕込みも含む)をしながら、まずは福井、新潟、兵庫、愛知など各地の水田魚道にまつわる事例発表を聞きました。近年になり、水田魚道もだいぶ確立されてきましたので、形はどこも良く似てきたのですが個人的な意見を言うと、どれも枡の感覚が狭いので、大型魚についてはちょっと遡上が難しいなぁと感じました。もともとあまり大型魚を対象としていないのかもしれませんが。。。

昨日も書きましたが、生態学分野の僕としては、やはり事前にどんな魚がそこにいて、どんな形で水田を利用しようとしてるのか、そして水田とのつながりが分断されたことで、どういう障害が起こっているのかを分析してから対策をとるべきではないかと考えています。たしかに水田魚道はその解決策の一つとして有効ですが、ひょっとしたら、魚道以外にも何か手はあるかもしれません。ここまでが見えてくる発表が少なかったので、そこらへんはこの分野の物足りなさを感じてしまいました。そういった意味では、この勉強会で魚類生態学の研究者などと横断的に交流できるようにしていければよりよい調査方法、水田魚道の効果的な設置の案が出来るのではないかと思っています。もっとこの分野にクビを突っ込んでもらえる魚類研究者求む。逆に魚類学会系に来てもらえる農業土木の技術者求む。

発表を聞いていると、いずれも魚道を設置した場所ではたしかに魚類が出現しているのですが、それがその地域の個体群や群集の中のどれくらいの割合なのかをこれからきちんと把握してみる必要があるのではないかと思います。あと、ひょっとしたら、魚道をつける事で間違えて遡上してくる種もいるんではないかと。魚って走流性がありますから・・・。そういう所も含めてかなり生態的知識と経験をこの分野で交流させないといけないなぁと思いました。

さて、そうこうしているうちに僕の発表。僕の場合はとにかく技術的な話ではなくて、水田地帯に生息する魚の現状がこういう現状なんだという話と、魚類生態学を研究している立場から技術者の方へのメッセージをこめた発表にしました。仕込んでいたネタも好評で、なんとか無事に発表は終わりました。あとでWさんに話を聞くと、やはり異分野からのコメントがないと自分達も気がつかないことがあるので、参考になったと言ってくださり、少しでも生態学の分野から話題提供できてよかったなぁと感じました。

そんなこんなで、一日目の勉強会は無事終了。ここからは、懇親会も兼ねて、宿泊会場へ移動です。車にゆられること1時間。Mさんのはからいもあって、車内ですでに酒が入ってしまい、ついでに山道だったので車酔いを久しぶりにしてしまったんですが、なんとか会場につきました。近年人気急上昇の秘湯だそうです。

ここで、僕の研究分野のパイオニアでもあるT研究所のSさんとも合流。そして懇親会がスタート。うぉっ、カキにアワビに海の幸がいっぱい・・・。しかし、貝類が食べられない僕にとっては撃沈メニューでした。まあ、他の料理もいっぱいあって、めっちゃ美味しかったです。懇親会では、秋田の大学にお勤めのJさんとも久しぶりにお話をしました。この会の参加者の中では数少ない魚類を研究されている方ですので、いろいろと議論する事ができてよい刺激になりました。奥様とも以前お会いしていましたので、そんな話も出てきて楽しかったです。途中から、我を忘れてN研究所のMさんとも熱い広島カープ激論になってしまい、申し訳ありませんでした<Jさん。

その後は、お風呂タイム。温泉っていうからデカい風呂かと思ったら意外に小さくてちょっとがっかりしました。が、Sさんとドジョウ科魚類のディープな話ができ、ついでに今書いている報文のアドバイスももらえましたので、有意義な風呂談義でした。

さてお風呂からあがっても、二次会が部屋で繰り広げられています。最初は岐阜のNさんや先ほどからお風呂で話をしてたSさんと近畿地方の水田・湿地や、Flash Puls conceptの話で盛り上がりました。その後は、I大学のA先生と学生の研究モチベーションなどについて話をしていました。A先生の所でも、1,2回生を中心として生き物に関する集まりを結成したところらしく、これから興味のある学生を増やしてから将来の研究に備えるという取り組みをしているそうです。これにはウチの大学のエコキャンの事例や私が昔やっていた学生時代の活動等が参考になりそうでしたので、色々とウチ大学の学生話もさせてもらいました。エコキャンの皆さん、何かあった時はぜひ力を貸してあげてくださいね。

ささ、そうこうしている間に日が変わろうとしております。明日は昼から博物館勤務ですので、くりこま高原始発の新幹線で一旦帰らなければなりません。幸いにも朝まで生談義、という訳ではなくみんなとっとと寝始めたので僕もそろそろ寝ます。明日の起床は5時。でもここ最近でいちばん睡眠時間長いかも・・・。

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