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zoom RSS ビワコオオナマズがやってきた。

<<   作成日時 : 2005/11/13 23:18   >>

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昨日、洞窟調査の関係の方と一緒にお泊りして、朝は調査のお見送り。
開館業務をこなして、午前中はちょっと一人の時間帯がありました。

途中、化石関係の研究会の方がこられて、博物館においてある化石関係の文献などがよく売れました。実は最近、レジ打ちがかなり早くなったてきたので、ミュージアムショップ関係の仕事はお手の物。これでいつクビになってもコンビニでバイトできると思います。

今日は色々とお客さんが来てて、博物館も賑わっていました。
何か風船とか持っている子がいるなーと思ったら、近くで農協の祭りをやってるみたいです。どうやらその帰り道にここへ寄っている家族連れがいるようです。おそるべしJA祭り。

で、お昼からはまた書類作りと、今後の博物館チケットのデザイン。実は、印刷していたチケットがもうすぐ尽きてしまうのですが、次のチケットを作る予算もなく、いっそ手作りで!!という作戦にしたわけです。僕もそうなんですが、意外にチケットとかパンフレットとかを大事にファイルに保存している人は多いので、どうせ手作りなら面白いものにしよう!!と色々と考えます。とりあえず、最初は色んなバージョンを作ってみることにしました。とりあえずチョウ類バージョンと化石バージョンの2案が完成。と思ったら、チョウ類のデータを夜に消してしまいました・・・。ああ、昼間の仕事が・・・。
また色んなアイデアが浮かんだら、それを反映して手作りながら面白いチケットをこれから作っていこうと思います。皆さんもなんか良いアイデアありましたら、教えてくださいね。

さて、そうこうしてて、夜になった頃、大学の後輩であるM君から電話が入ります。
「今日、大学祭で展示をしていたビワコオオナマズが死んでしまったのでいりませんか?」と。

実は、我が大学にはどういうわけかビワコオオナマズが生息していました。最初に気がついたのは、私の研究室の先輩であるNさん達からの連絡だったんですが、聞いた時にはビックリしました。まあ、普通のナマズと違って水路などを遡上する習性はないのですぐに移入というのは分かったのですが(最初犯人が僕になってた)、移入経路はナゾのままでした。M君達の聞き取りにより、だいぶ明らかにはなったんですが、軽はずみでの放流であれば、やはりそれは批判すべきでしょう。たとえ大学当局だとしても。
生きているうちに野外に逃がしてあげたいという想いもありましたが、どっちの集団かがわからない(ビワコオオナマズは北湖と南湖・瀬田川・宇治川である程度集団ができている)ので残念ながらそれもできずじまいでした。

まあ、うまいこと彼らが採集して展示をいうものを通して、色々と情報も入ってきましたので、よかったなぁと思います。もし生きていたら、そのまま大学に戻したほうがいい、としか僕は言えません。が、死んでしまったので、そのまま処理されるよりは、彼らの業績もこめて、大学で採集されたビワコオオナマズを記録として残した方が良いと考えて、ウチの標本にすることにしました。
さて、問題は収蔵方法。まずどうやっていれるか?デカい博物館でないので、そんなに大きな入れ物もなく、プラスチック製のタルもあるわけではないので、考えた結果、衣装ケースに入れることに。ちょうど、ウチにこの前買いすぎた衣装ケースがあるのを思い出したので、それを取りにまずは帰宅。その前にチャック式ででかい袋=布団収納袋というのを思いついたのでViバに寄ってそいつを買っていきました。

大学に行くとちょうど大学祭のフィナーレ時。なんか真ん中の芝生広場で花火が上がってました。目的の場所にいくとM君はナマズを裁いている最中。で、目的のビワコオオナマズを受け取りました。
やべぇ・・・衣装ケースでもまっすぐ入らないよ。

そのまま博物館にまた戻ってきました。博物館にはちょうどAさんと子供のMちゃん、T君もいてみんなびっくり。大ナマズの大きさはちょうどT君と同じ位でした。Mちゃんは「ひょ〜ほん!!ひょ〜ほん!!」と喜んでいました。そんなMちゃんはまだ幼稚園・・・。Aさん、家ではどういう教育をしてるんでしょうか・・・?

さて、死後硬直が若干はじまっていましたが、いろいろ計測をしてみると、性別はメス、標準体長810mm、湿重量は5947gでした。ここから一応DNAサンプル用にちょっとだけ肉片を採取。誰かこいつの出所を調べてくれる方がいらっしゃいましたら、お願いします。その後、まずビワコオオナマズの腹部やそのほか各所に注射でホルマリンを注入。次に布団収納袋にビワコオオナマズを入れ、実験用のティッシュでくるんだ後、10%ホルマリンを入れて染み込ませました。うおっ、もう穴が空いてる!!ということで急いで別の袋に詰め込み、さらに最後に別の袋に詰め込んで2重に。それを衣装ケースに入れました。やっぱり大きさが足りないから曲がってしまうな・・・。でもこれ以上長い衣装ケースは売ってなかったのでしょうがないか・・・。
また大物対策を考えておかないといけませんね。いつだったか、神奈川の博物館にお邪魔させてもらったときは、フロ桶そのものにホルマリンを入れて、でかい魚とかを保存してました。さすがにウチでそれやったら怒られるだろうな・・・。

何はともあれ、ウチにもこれでビワコオオナマズ成魚の標本が手に入りました。

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
ごぶさたです。かなりこまめにブログ書かれてますねぇ、いつも楽しく拝見させて頂いております。私はD論執筆のため放置状態です。
それにしても、ビワコオオナマズの写真、なかなか強烈ですね(笑)。でもどこか愛くるしく見えるのは、滋賀県民の血のせいでしょうか。。。
風のうわさで伺ったのですが、月末に千葉に来られるとか。金曜日お会い出来ますか?って、ブログで書くことではないですね(笑)
たかがぁ
2005/11/15 15:22
ブログの紹介ありがとうございます♪さっそく拝見しました。すごいですねぇ〜!!今度、大ナマズと子ナマズの標本みせてください。
わたしは、こんなブログを書き始めました。よかったら、また見てくださいね。http://www.satoyama-ac.com/satoyama_blog/dandan/
サニー☆
2005/11/20 23:44
>たかがぁさん。
やっぱり地元の方にはあの顔が愛くるしく見えるんですねぇ。
ある意味、ナマズは愛嬌のある顔をしてますし、キャラにしやすいから、ご当地キティにも使われたりするんでしょうね。たぶん、ビワコオオブナなんていう魚がいても、キャラにはならなかったと思います・・・。金曜は楽しみにしてマース。

>サニー☆さん。
さっそく来ていただいたんですね。ありがとうございます。サニー☆さんのBlogも拝見させていただきましたよ。またいつでも博物館に遊びにきてくださいねー。あ、勝手にリンク張らせてもらいました。宜しくお願いします。
シゲ。
2005/11/23 20:52

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