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zoom RSS イワナの給食へ。

<<   作成日時 : 2006/09/27 23:39   >>

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毎年恒例で行われている町内O小学校が主催するイワナを食べる野外給食に学校側が招待してくださったので、参加してきました。

この学区には、水系在来のイワナ個体群が生息しており非常に貴重な価値が残る場所があるのですが、そのような地域環境を生かした学校イベントがあるというのが面白いところです。

いつも、4年生がフィールドとしている河原に全校生徒が集まり、まずは校長先生などの挨拶。

で、今回は内水面漁協の活動も絡むみたいで、準備の最中にアマゴの放流事業もあるということで、県内水面漁連の会長さんもお出でになり、挨拶をされました。
多少誤植もあるかもしれないけど、大まかにはこうおっしゃいました。
「川には魚がいない。ブラックバスやブルーギル、カワウ、サギのせいや。だからこれらは駆除せないかん。そして魚がいっぱいになるように放流をせないかん。魚がいっぱいになったら川もきれいになるんや。」

(゚д゚)・・・。

中身といい、話し方の順序といい、ものすごい水産有用漁種至上主義の挨拶だったので、ちょっと引いてしまいました。確かに、アユもアマゴも、少なからずオオクチバスやカワウの影響を受けていると考えられます。でも、それらの減少原因が全て高次捕食者によるものとは思えません。生息環境の悪化の方がウエイトを占める場合もあります。そしてそれらを復活させるのも、放流だけで解決できる問題ではありません。一方で、川に生息している魚類は水産有用魚種だけではありませんのでそこも考えて行く必要があるのですが。。。

以前、この川の生き物とその仕組みを教えていた、4年生以上の生徒達は、さすがにちょっとおかしいな。。。という顔をしていました。正直をいうと、県内水面漁連の会長という立場で来られている以上は、もう少し魚(水産有用漁種)と遊漁に特化しない、もう少し川のことを総合的に見た視点で子ども達には話しかけてほしいと思いました。さすがに地元の漁協の組合長さんはわかってくださったようですが・・・。

その後の水産試験場Kさんの魚の話でだいぶ緩衝されたものの、僕にはかなりインパクトが強すぎる挨拶でした。


さて、その後3,4年生はアマゴの放流、残りの学年は、班に別れて、炭をおこして、イワナとアマゴの塩焼きを作ります。各班は1〜6年生までの縦割りで構成されているので、経験豊富な6年生がリードをして塩焼きを作っていました。今年はどの班もちょいと苦戦し
ていたようでしたが、なんとか無事に出来ました!!

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食べている途中も3〜6年生はみんな授業で一緒になったことが多いので、学校の話や魚の話などで盛り上がりました。色々と魚や虫の質問をされたり、「名刺くれ!!」と迫られたり、楽しいひとときを過ごすことができました。

このように地元にいる魚を知り、それを食べる、と言うことが一環してできる学校の教育は非常に特有で面白い取り組みです。このイベントは毎年あるものなので、僕が魚の解説をするのではなく、この川に生息する魚の勉強をした4年生がこのイワナ給食に合わせてイワナと川の生き物を発表する、というのも面白い進め方だと思いました。また来年度の授業案にも提案してみようと思っています。

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
昔、多賀に住んでおられたおじさんから魚捕りの話を聞いたことあります。
尻尾をめがけて捕ると料理屋さんに高く売れたそうです。
木綿屋おせん
2006/09/28 17:54
地元の川原で地元の子供たちが自然に触れる、最高ですね。
しっかし、それを支えるほうがしっかりしないと…。会長さんはちょっといかんですね。でも子供たちはわかるみたいでよかったですね!
R.K
2006/09/28 21:11
>おせんさん。
尻尾をめがけてとるっていうのは、僕も初めて聞きました。ひょっとしてキズとかがつかないようにするためなんでしょうかね?

>R.Kさん
そう、地元の自然を知るという意味では、最高の授業なんですけどね。
それだけにあの挨拶は残念でした。本当の意味での地元の自然を語れる人にあそこは語って欲しかったと思っています。
シゲ。
2006/10/07 02:01

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