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zoom RSS 九州の旅 〜その4〜 海の中道マリンワールド。

<<   作成日時 : 2006/09/22 23:53   >>

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いよいよ今日が九州最終日。
昨日からくらっちさんの家へ泊めていただき、ずいぶんとお世話になりました。
お子さんも少しはなついてくれたようでよかったです。

今日は再び福岡へ向かいました。バスという手もあったんですが、やっぱり885系「白いかもめ」に乗りたかったので、これを使って博多まで。その後天神、博多タワーの方面へ行き、しばし時間つぶしをしました。福岡ドームはでっかかったです。

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さて、今日は学校との連携事業などのお話を聞くために、水族館としてその先端を走る海の中道マリンワールドへ行きました。途中の船は荒波にも負けず、20分ほどで、マリンワールドへ。

学習交流課のIさんからマリンワールドで文部科学省をはじめとする競争的資金を導入して、学校と様々な連携事業を実施されてる内容について教えていただきました。特に印象的だったのは、動物園・水族館と学校教員が共同で子ども達の学びを考えて学習プログラムを作成、実践する事業でした。なかなか学校との連携は教員の熱意に左右されることがあったり、施設に授業内容を丸投げしてくることがウチの館でも問題となっているので、このように各分野の「教えるプロフェッショナル」が共同でプログラムを作成することは双方にとってもメリットがあり、有意義な事業であると言えます。僕が今の博物館で最もやりたいと思っている学社連携(学校教育と社会教育の連携)が実践されている例であり、報告書を読ませてもらいながら、色々とお話を聞くことができました。ただ、いずれの事例にしても、やはり学校側の先生に熱心な方がおられるかどうかにかかっている、という苦労話も聞きました。これはやはりどこでも同じ悩みの種のようです。一方で、出張水族館のようなものも実践されておられ、これもウチの館でもやりたいと思っていた事例でしたので、そのノウハウ等を聞くことができました。

また、T館長もおられ、情報端末を使った新しい水族館情報発信のテストのため、色々と奮闘されておられました。T館長のブログ「水族館長のつぶやき」はいつも拝見させていただいており、そのような方と色々とお話させて頂くのは貴重な時間でした。ちょうど、今回T館長の著書も持って行っていたので、サインも頂き、さらに、今回完結した魚のカルタまで別刷りを頂きました。僕もよく新聞や様々な書類に書くことが多いので、これからの参考になりそうです。

ここ1週間で、いろいろと博物館、水族館を見て回りましたが、いずれも館の利用の手引きを作成しておられて、また、学芸員と学校の間に入る双方を良く知る立場の方がおられるところが共通していました。当然ウチの館では人数もいないので、学校との対応は直接私達学芸員が行ないます。もしきちんとした学社連携をするのであれば、その分、私達はもっと学校の実情を知る必要がありそうです。これまで学校には色々と振り回されたという事もありましたが、やはりリードできる面はリードしていき、こちらでやりやすいように予めプログラムを作っておくのも作戦なのかもしれません。


その後は、イルカショーを見て、企画展の「水族館のへぇ〜なお仕事」を見に行きました。普段、水族館というと魚や海獣の展示やショーをやっている、というイメージですが、その裏側ではとてつもない努力をされている、ということを来館者に知ってもらおうという企画展です。

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ジャンルは違えど、僕も博物館の学芸員ですので、色々と「あっ、この苦労わかる!!」というものもありましたし、水族館ならではの仕事で、本当にタイトル通り「へぇ〜」というようなものもあり、楽しく展示を見ることができました。随所に子ども達が楽しめる仕掛けなどもありました。何と言っても、館員スタッフの皆さんが写真や等身大パネルでそれぞれのメッセージをこめて紹介されているので、水族館で働く人達の顔が見えるという良い企画展です。
ひとつ、印象に残ったのは、水族館との関わりのコーナーで、小学校の時、このマリンワールドの夏休みの教室を受けたのがきっかけになり、水族館での仕事を目指すようになったというメッセージでした。このようなスタッフが入ってこられた事はこのマリンワールドとしても非常に心強く、そして、かけがえのない財産だったのではないかと感じました。僕自身も地元の近くにあった博物館に刺激を受けて学芸員を目指すようになったので、そういう意味で、多くの子ども達にも夢を与える施設であって欲しいと思っています。

結局この企画展にへばりついて見ていた関係で、もうあっと言う間に閉館時間。急いで常設展も見に行きました。途中、「あっ、あの人さっきパネルで見た!!」という場面もありました。企画展を見た後に、スタッフの方を見かけると、きっとお客さんも交流できる機会が増え、双方にとってメリットがあるのではないかと感じました。やはりface to faceという施設とお客さんとの今まで見えなかった関係がこういう展示で築いていけるのではないかと思います。

ウチの博物館でも将来、博物館、図書館、文化財センターと共同で、こういうお仕事紹介系の展示をしたいと思っていましたので、この企画展を見てものすごく具体的なイメージが湧きました。これなら来年度事業でも起案は出来そうです。

なんだかんだで閉館ギリギリまでへばりついて、マリンワールドを後にしました。Iさん、T館長、どうもありがとうございました!!


その後は再び天神へ向かいました。キャナルシティで夕食をとり、お土産を買い、デザートを食べと、買い物や食事を楽しみました。締めは、博多でラーメンを食べ、寝台特急あかつきで帰路に着きました。


今回は、博物館、水族館関係へ3施設、それに魚部やフィールド採集など計り知れないよい思い出と勉強ができました。もともと高校の頃からよく九州は旅行していたのですが、一層好きになりました。

この経験をまたこれからの博物館や研究へ生かしていきたいと思います。
この3日間、色々とお世話になった方々に深謝します。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
金尾さん、マリンワールド海の中道、高田です。
先日は、遠くからわざわざご来館いただきありがとうございました。また、ブログでのご紹介にも感謝します。ご視察の目的は達成できましたでしょうか?金尾さんの今後の活動に少しでも役立てばうれしく思います。これからも、金尾さんのご活躍を楽しみにしています。ブログも時々、訪問させていただきます。頑張ってください。
マリンワールドから
2006/10/16 15:49
>高田さま
今回は本当にありがとうございました。おかげ様で、来年こちらでもやりたいと思っていた博物館のお仕事を紹介する企画展のイメージもできましたし、館長ともお話しすることができたので、十分目的は達成できました。本当にありがとうございました。
また、今年度中に2回ほど九州に行く機会があるのですが、時間があればまたマリンワールドにもお邪魔させていただけたらと思っています。
シゲ。
2006/10/22 23:45

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