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zoom RSS ミツバチの塊。

<<   作成日時 : 2006/09/28 23:56   >>

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昨日の夕方に、幼稚園から教育委員会へ、ハチが大群で、
飛んできて木に塊をつくっている、との連絡があったそうです。

で、今日その様子を見に行ってきました。
幼稚園の端っこにある桜の木にミツバチが塊になっています。
思っていたとおり、ミツバチの分蜂(ぶんぽう)と呼ばれる現象でした。

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ミツバチの分蜂とは、巣の中に新しい女王バチが生まれた際に、前からいた女王バチが巣を新しい女王バチに引き渡し、新しい巣をもとめて出て行く現象です。このとき、巣にいる半分くらいの働きバチも、一緒に出ていき、新しい巣の候補地がみつかるまで、木などに塊をつくって待機しています(この状態を分垂といいます)。ミツバチなどの社会性昆虫にとっては、群れを増やす方法として、分蜂は重要な役割を果たします。

万が一、という事もあって、木の周辺には、ビニールテープが巻かれ、園児は近寄らないように措置をとってありました。分垂の状態はそんなに長くはないので、僕としては、このまま放っておく、という提案をしたのですが、教育委員会としては今週の土曜日に運動会があり、それまでには何とかしたいので、駆除も検討しているとのこと。そんなムチャな。

そこで、先生、教育委員会とも相談をして、僕の方からこの現象がミツバチの分蜂だということ、そして特に人には危害を加えないため、駆除はしないことを提案し、その内容を園児にも話しました。この幼稚園には以前も虫のお話などで来たことがあるので、みんな興味をもっており、「ミツバチさんのお引越しを大事に見送ろう」という雰囲気がでていました。

また、保護者の方にまず理解を得るために、園児に話した内容を紙媒体で作成し、幼稚園から配布をしてもらうことにしました。そして万が一、運動会まで残ったら、僕の方で防護ネットを張るようにしました。

いろいろと四苦八苦して、なんとか保護者向けの文書も作成し、ふたたび幼稚園へいくと、分垂の形が、逆三角形になって、ハチもそわそわしはじめました。ん?今日中には飛ぶのか?と思いつつ、幼稚園を後に。

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で、15時過ぎ。園長先生から電話がかかってきて、無事に飛んでいったという連絡をうけました。ちょうど園児のお迎えの時間だったこともあり、みんなその瞬間を見ることができて、大喜びだったそうです。分蜂は普段見ることのない現象ですし(僕も2回目です)、園児にとってもよい経験になったのではないかと思います。

いちばん良い形で片付いたので、ホッとしました。


夕方にもう一度別件で幼稚園に行くと、先生方もけっこう喜んでおられた様子。見ることができなかった先生は、くやしがってました。
ちょうど、園内で町内産未採集のナガサキアゲハを見つけたので、僕は網を持って追いかけまわっていました。それを見た先生からは、

「シゲ君は園児とかわらないねぇ」と・・・。

ははは・・・(汗)。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
この記事はちょっとドキドキしながら読みました。
ハッピーエンドが嬉しかったです。

うちの館の管理してる敷地にもミツバチが住んでいます。
こちらは、キイロスズメバチに狙われて、戦っているところ
なのですが、かなりの個体数が外に出ているため、
目立ちます。すると、やっぱり「どうにかしてくれ」との声が・・・
最近、ハチに対する風当たりが妙に強い気がします・・・
みずたに
2006/10/03 22:04
>みずたにさん。
本当にこの場面は、何事も起こらず、そして園児達にとっても良い経験になってよかったと思います。
ハチってどうしても「刺す」というイメージがあるために、風当たりがありますよね。こういった一種の偏見のようなものをなんとか理解してもらうのも、私達のやり方次第かなぁって感じます。頑張らねば!!
シゲ。
2006/10/07 02:03

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