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zoom RSS 子ども達のチカラで!!

<<   作成日時 : 2007/06/13 22:55   >>

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今日は、町内のT小学校で総合学習の時間の講師をしてきました。
5月に2度ほど学校へ出向き、川についての授業と川での調べ方について授業をしてきたのですが、今日はいよいよ実践です。本当は5月末にする予定でしたが、雨だったので、今日に延期になりました。よかった、今日が晴れて・・・。明日からは梅雨入りだって言うしなぁ。

はじめに学校で諸注意だけして、その後は徒歩で川へ移動。
そして、まずは、川の水質測定、物理環境測定、生き物の採集方法の説明をしたあと、川へ入っていきました。この学年はかなり元気な子たちが多く、いろいろな生物をすぐに採集していきます。

採り方を教えたからか、魚も、水生昆虫も、貝もあっという間に集まりました。
しかも、めちゃめちゃ数多くとってます。魚だけでも、カワムツ、ヌマムツ、オイカワ、ホンモロコ(これは移入種)、ギンブナ、モツゴ、トウヨシノボリ、ドンコなど。
そして貝類では、・・・おいっ、マツカサガイがいるじゃないか!!この地点で僕はもう50回以上調査をしているのですが、それでもとれていなかった貝です。さすが!!
ひとまず学校へ持って帰って、どんな種類がいたかをまとめ、採集した生き物のスケッチも行ないました。これはかなりの成果になりそうです。



さて、今回の授業は街中の川だけあって、地域の方もいろいろと見に来てくれました。
そんな中、ある人が上から子ども達に叫びます。

「コイはとるなよ、コイは!!」

実は、この川、数年前に改修で、多自然タイプの川に戻した一級河川なのですが、地元のある人達がコイ(ニシギゴイを含む)を放流しまくって、川にはコイが泳いでいます。そしてコイを守ろうと、鳥防止のために水面にテグスを列にして張ったり、「魚採集禁止」という看板を立てて、地域の子ども達ですら、川遊びができなくなっているのです。

今回の授業は、区長さんには許可をもらっていて、自由にやってくれ、ということだったのですが、コイを放している張本人にはその話がいっていなかったらしく、すぐにやってきて、こういうことになりました。まあ、子ども達ではコイをつかむのは難しいのですが・・・。


この授業を僕が率先的に計画を立ててやっているのにも、一つ理由があります。
それは、ここの川がコイだけの川ではない、そして特定の人の川ではない、という事を子ども達の声で訴えていきたいと思っているからです。この川にはコイ以外にもたくさんの生き物がいるということ、子ども達が自由に水辺の生き物つかみができるようになることを子ども達と一緒に地域へアピールしていきたいと思っています。

次週からは、さらに個々のテーマのグループに別れ、生き物班、物理環境班、化学班、そして今回初めての試みになる、昔の生活利用班でそれぞれ活動をしていきます。昔の生活利用班は、この地域のお年寄りの方にこの川の利用についてインタビューをしていく予定なのですが、実はこのお年寄りの中にコイのメンバーも何名か含まれています。

そこで、一つだけ僕も混ざって質問項目を作りました。

「みなさんは、子ども達の時、この川でたくさん魚つかみをしたのに、なんで僕達はしてはいけないのか?」「これだけ他の魚がいるのに、なんでニシキゴイがいるのか?」と。

ちょっと前に子ども達の方から僕にきた質問だったのですが、思い切ってこの質問をぶつけてみようということになっています。果たして反応はどうなのか。誠意ある返事がくるのでしょうか?


これらの成果などをまとめたものは、学校に展示するのではなく、この地区の公民館やウチの常設展示室などに展示して、この全体に普及効果を図る予定です。うまく子ども達の声から、地域の生態系とそれらの正しい姿を汲み取ってくれることを期待しています。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
おー、策士だねえ(笑)。
m-urabe
2007/06/20 09:00
>m-urabeさん。
こういう地元の方への発想の転換って、子ども達の視点で訴えると変わることがありますからねぇ。子ども達も自分達の成果が博物館などで展示されるということで張り切っているみたいです。7月にはいってすぐに例のインタビューの授業があるので、そこでどういう答えがくるか、楽しみです。
シゲ。
2007/06/21 21:42

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