学芸員のひよこ

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zoom RSS それでも標本は残したい。

<<   作成日時 : 2009/04/22 23:59   >>

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4月に入って、いろいろと施設内の大改造が始まっています。
ひょんな事からカフェテリアスペースが出来て、ミュージアムショップが完全に
撤去させられてしまい、今はその奥の標本制作室も置いてあったものが全部
外にほうりなげられた状態になってしまいました。正直言って、博物館のスペースや
学芸員の作業場がどんどん奪われている感じです。

去年も事務所の統合やらでこういうのがあって、強引にモノを追い出されたり、
僕らのいない日に限って勝手にモノが移動されたりと、かなり困惑していたのですが、
今年は新館長が気を配ってくださってか、一緒に作業を行なってくださり、
まだ多少はストレスのたまらない移動がされています。
とは言いながらも相変わらず一定の人物の強引さと理不尽さはひどいもんですが。

これを機に色々と標本の見直しも始まっており、僕の管理している魚類の液漬標本も
「必要のないものは処分すべきだ」という意見が一部からでてきました。ほとんどは県内での
生息記録を残すために、という形で集めてきたもので僕に言わせればすべてが絶対必要だと
思うのですが、門外漢の人間からみればゴミ同然に見えるのでしょう。

確かにウチの収蔵庫の規模からして今の状況はすでにパンク状態のため、
なんとかしなければと苦慮しています。ひとまず、一部をB博に置かせてもらえることに
なったので、地域を選別して、そちらに預けたり、引き取ってもらったりを考えながら
やっていこうかと考えています。
今、各博物館の連携でデータベースの横断化などが進んでいますが、特にまとまった
収蔵庫をもたない館、あっても小規模な収蔵庫がやっとの館などはなかなか標本を
充実させ、維持するというのが難しい状況です。
(当然、それ以外のことに忙殺され、こういうことは一番最後になってしまうというのも大きいですが・・・)

そういう意味で、多少余裕のある県立クラスの館などとハード面(施設面)での横断連携
というのもこれからは必要かとは思っています。今までも将来や管理面のことを考えて、
貴重な種などに関しては、すぐに県立クラスの館に持っていって登録をしてもらっていましたが、
市町クラスの館でカバーできないものに関しても、なんとか協力しあえないかと思っています。
なかなか自分の館にモノがない、というのは寂しいもんなのですが、事例としてうまくできるよう、
こちらとしても色々と手をつくしてみようと思っています。

というわけで、近々まだ登録してない瓶がおそろしくB博に搬入されるかも。
B博の皆様、すいません。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ご無沙汰しております。
標本だけでなく、様々な資源を「経済性」という浅薄な目で見る人々が増えてきて、悲しいですね。
都内でも公益法人が何となく管理してきた蔵書や文化財が、見直しの名の下に散逸しつつあります。
地域資源を地域(様々なレベルで)で保存できる仕組みづくりにむけて、先駆けとなってくださるよう、ご健闘を期待しております。
あゆもどき
2009/04/23 10:57
   いろんな意味で耳がイタイ  _(_^_)_
もりぴー
2009/04/23 16:52

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