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zoom RSS ゴミを拾うだけではおもしろくないので。

<<   作成日時 : 2005/11/02 23:32   >>

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今日は水曜日のカウンター当番。
ということで、朝開館前には、博物館周辺のゴミ拾いをすることになっています。
ただ普通にゴミ拾いをしていても、面白くないので、どんなゴミが落ちているのかデータをとって、
息抜きがてら、論文風のレポートにまとめてみました。
今度のSR(我が研究室非公認の秘密学術雑誌 インパクト・ファクター=50.3 <推定値>)にでも投稿しようかな。

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博物館周辺域におけるゴミの組成と分布について
The trash fauna and distribution around museum area

シゲ。

1.はじめに
 当博物館では、毎週水曜日と土曜日にゴミ拾いを行なっている。従来、これらのゴミはただ拾われて捨てられるのみのものであり、その詳細な組成などについては検討される機会がなかった。そこで、本研究では、博物館におけるゴミの組成および分布を把握し、今後のゴミ対策についての基礎資料を得ることを目的として調査を行なった。

2.調査場所と方法
 調査は博物館の入り口付近から、駐車場、そして一般道路の博物館側のエリアと、裏口の職員駐車場までの約200mの区間で実施した。なお、本調査地における入り口から駐車場の区間にかけては隣接する図書館との共用エリアでもあり、休館日月、火曜日を覗いては毎日多くの人が利用している。図書館と博物館の来客比については(図書館:博物館=4:1)程度であることがこれまでの調査により明らかになっており(Shige, unpublished data)、その大半が図書館利用者であると考えられる。
 調査方法は、調査区間を歩き、ゴミを確認するというラインセンサス法を用いた。発見されたゴミは即座に種の判別を行なった後、バケツに入れて博物館事務室へ持ち帰った。持ち帰ったゴミは燃やせるゴミ、燃やせないゴミ、ビン、カン等に分別して各ゴミ箱へ投函した。
 なお、前回ゴミ拾い時が実施されたのは、10月29日午前9時であるため、今回採集されたゴミはそれ以降の4日分のゴミということになる。

3.調査結果
ゴミの組成

 本調査で採集された、ゴミの種数は3科5種36個体であった。最も個体数が多かったのはタバコ(n=16)であった。ついでティッシュ(n=12)で、この2種で全体の80%を占めた。一方で、少数ではあったが、飴の袋(n=3)、アイスキャンデーの袋(n=1)、その他包装袋(n=1)など包装袋の系統群がある程度採集された。このほか、希少種として鳥の羽つきキーホルダー(n=1)などが確認された。

ゴミの分布と利用者数
 今回の採集された36個体のうち、確認された地点を入り口付近、駐車場、一般道博物館側、職員駐車場の4つのエリアに分け、その分布を比較すると、入り口付近(n=0)、駐車場(n=34),一般道博物館側(n=2)、職員駐車場(n=0)と、圧倒的に駐車場で多くの個体が確認された。各エリアでの利用者数は入り口>駐車場>一般道路>職員駐車場であった。もっともゴミの個体数が多かった駐車場内での同種間での分布を調査したところ、タバコはランダム分布を、ティッシュについてはやや集中分布の傾向を示していた。

4. 考察 
 今回の調査で多く確認されたタバコとティッシュについては、以前からの調査においても高い割合で採集されていたことがわかっている(Shige, unpublished data)。タバコについては、本施設の館内がすべて禁煙になっていることから、愛煙家の利用者が本施設に入る前、出た後にタバコを吸い、そのゴミが散在しているものと考えられる。当館の禁煙化が駐車場での喫煙を助長していることも考慮しておかねばならない。また、タバコの分布がランダム分布であることから、特定ではなく、多くの人々が各場所で喫煙し、その場に捨てられている事が示唆された。駐車場と同様に利用者の多い入り口で確認されなかったのは、多くの利用者が絶え間なく通行することにより、タバコを捨てるという行為が制限されたのかもしれない。一方で駐車場は混雑時に車の陰などに隠れて、人の目が届きにくい場所が多く、捨てやすい傾向にあったと考えられる。
 一方で、ティッシュはこぼれたものを吹いたり、鼻をかんだりする等比較的使用の用途に多様性が認められる。このため、使用者はタバコに比べても非常に多く、それゆえに多く存在するものと考えられる。しかし、ティッシュについては駐車場内で集中分布をしていたことから、同一の人物がまとめて捨てている可能性が示唆された。
 これらを総括すると、ある程度特定の場所において特定のゴミが多く散在していることから、各種ごとのゴミ対策を検討すること必要であると考えられる。最善と考えうる対策としては、駐車場を中心としたゴミ箱や喫煙コーナーの設置があげられるが、一般家庭ゴミの投棄など別の問題が発生するため、十分な検討が必要であると考えられる。当研究はまだ開始したばかりであり、今後各組成の季節消長などの動態および利用者数との関係を検討することが今後の課題と考えられる。

5.謝辞
 当研究を遂行するにあたって、当施設のスタッフには多大なる理解と協力を得た。特にA氏は過去の入館者数とゴミの情報を提供してくださった。また、S氏は私自身が追い詰められた中でのこの研究に対して呆れもせず、あたたかく見守ってくださった。ここに深謝する。

6.参考文献
 なし

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・・・こんなことやってないで、早くホンモノの論文書けよ。。。(自己ツッコミ)

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