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zoom RSS 農村環境事業の会議に出席。

<<   作成日時 : 2008/02/22 23:12   >>

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午後から、県の農村環境整備に関わる委員会に出席してきました。
今回の議題はH市内での土地改良事業と環境保全整備に関して、
意見をください、というもの。

たまたま、僕が学部生時代からずっとフィールドとしているエリアだったので、
議長となっているY氏からどんどん振られました(笑)
この地域は、土地改良区も集落も生態系に配慮した農村環境の整備にかなり力を入れて
おり、実際に今回も単に整備をするだけでなく、昔の情景を再現した水辺再生も行ないたい、
とのこと。どうやら水路とつながる水辺をつくるようですが、まだ具体的な設計はこれから検討のようです。
ただ、集落の代表の方は、変に石垣で囲って、底もコンクリートにするような池ではなく、
かつての沼のようなものを再現したいという意思があるのはとても心強いです。

これまでも環境に配慮した水路やら水辺(いわゆるビオトープ池のようなもの)をいろいろと
見てきましたが、どれも正直、「こんなんやりました」という事業をするためだけの作り物が
多く、余計にそこの生物相や生息環境を悪化させているもの、全然効果がなかったものも
ありました。さらに作るだけ作って管理は地元の集落が、というパターンになっているのが
タチが悪く、地元が一番困惑しているという話も聞きました。
(最近、こういう生態系保全水路について建設前から調査をしており、施工後5年までの
経年変化をみたデータを報文として出そうとしたら、施工者とそれに関わる御用学者からクレームが
きたことがあった。余計にタチが悪い。)


当然のことながら安全面など他にも考慮しなくてはいけないものがあるのですが、
人が集まりたくなるような水辺を目指して、まずは、今ある情報、そして地域の方々(お年寄り
から子どもまで)が望む姿など、多くの情報・意見をまとめ、共有できる場を作る必要がありそうです。
僕にも色々と関わって欲しいという話をもってこられたので、これまでのこの地域での調査結果や
知っていることを踏まえて協力できればと思っています。


で、終わってからは、上にある課の事務所に移動しH市内のスクミリンゴガイ駆除の動きについて、
来年度の作戦会議。やはり、担当者の方々が熱心だと、話が早いです。
いつまでもこういう職員の方には残っていて欲しいのですが・・・。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
農協の元指導員10年やっていた立場からすると、
土地区画整備の事業に生態系に関することを
組み込んでくださるというのは、ある意味、意識の高いことですね。
区画割りだけでヘトヘトになる地域がほとんどかもしれません。
私のいたJAでも、農業委員会とJAと、組合員、すったもんだで、
なかなか進まないところが現在もほとんどらしく、
月に一度、愚痴を書いて来ます。情けないですが、
自然環境保護も、検討課題に入れているかって今度聞いてみようと思います。
丸ドン
2008/03/06 09:26
>丸ドンさん。
私がずっとフィールドにしている地域は結構みなさんの環境意識が高くて、こういう話が進むこともあるのですが、やはり「そんな役にもたたん生き物のことなんて考えてられるか」という場所も多いです。農業ってただ単純に生産をするだけではなくて、その過程においてソフト面で私達が得ているものが非常に多い産業だと思います。そういう意味でも、私がやっている研究なんかをうまく地域に還元して、役にもたたん生き物の価値を選択肢に組み込めたらなぁと考えています。
シゲ。
2008/03/10 04:08

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